蟲師


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蟲師

他の名前:
Mushi-shi

ジャンル:
[ 冒険 ] [ ファンタジー ] [ 歴史的 ] [ 神秘 ] [ 聖人 ] [ 人生のひとこま ] [ 超自然的な ]

あらすじ:
各話リスト 第1巻 緑の座(みどりのざ) 緑豊かな山の中、1人暮らす少年は描いたモノに命を宿す「神の筆(かみのひだりて)」を持つという。噂を聞いた蟲師ギンコは調査のため、少年のもとを訪れるが……。 柔らかい角(やわらかいつの) 雪深い山里へ、耳に巣食う蟲の治療に出向いたギンコ。治療後、村長から村人とは異なる症状を訴える「角の生えた孫」の治療を依頼されるが……。 枕小路(まくらのこうじ) 「百発百中の予知夢を見る男」のもとを訪れたギンコは、その夢の正体を蟲であると指摘、夢から覚めなくなる危険性を話し、予知夢を抑える薬を渡す。約1年後、男の住む町へ出向いたギンコは、住む者もいなくなり荒れ果てた村に、ただ1人暮らす男の姿を見て立ち尽くす。男に何があったのか……。 瞼の光(まぶたのひかり) 「光に当たると目が激しく痛む病にかかった少女」。どの眼科医にも見放され、光遮る蔵の中で暮らす少女が瞼の内に見るものは、真の闇の中、光る河とその対岸に座る片目の男……。 原題は「蟲師」で、作者のさらなる過去作「虫師」を経ての受賞作を単行本収録に際して改題したもの。 アニメ版では作者自身が「変。」と自嘲していたギンコのズボンが無地のシンプルなデザインへと変更されている。 旅をする沼(たびをするぬま) 奥深い山を越える途中、ギンコは「移動を続ける謎の沼と、それと行動を共にする緑(あお)い髪の少女」に出会い、興味を持つが……。 第2巻 やまねむる 旅の途中、通りかかった「光脈筋の山の異変」に気付き調査を始めたギンコは、人でありながら山のヌシを務める老人に出会う。調査の中、山の異変と老人(ヌシ)との関係に気付いたギンコは行動を起こすが……。 アニメ版では珍しく多めの修正がなされており、顔を隠した子供が描かれたカラーページの語りや猿の頭をした狐などがカットされ、「女達は犬猫のように子を孕む」が「次々と授かる」へ変更されるなどしている。 筆の海(ふでのうみ) 「代々その身の内に禁種の蟲を封じてきた狩房家」。その4代目筆記者として過酷な運命と向き合う娘、狩房淡幽(かりぶさ たんゆう)。禁種の蟲に蝕まれ動かぬ足を引きずりながら、別邸にこもり日々禁種の蟲を封じる呪を書き続ける淡幽と、蟲を寄せ付ける体質から常に流れ歩き続けるギンコ。全く正反対の性質を持つ2人の静かな心の交流……。 露を吸う群(つゆをすうむれ) 周囲を海に囲まれた断崖の岩島。痩せた土地を細々と耕し、かつかつの暮らしをする島民の心の支えは、代々島の頭首一族に現れる「毎日生き死にを繰り返す生き神」の存在だった。島の少年に生き神の謎の解明を依頼されたギンコは、生き神に巣食う蟲に着目する……。 雨がくる虹がたつ(あめがくるにじがたつ) 「奇妙な虹」に憑かれた父親を持つ男は、病に臥せった父のため虹を採る旅に出た。雨宿りに立ち寄った木の下で男に出会ったギンコは、奇妙な虹の正体を蟲だと教え、虹探しに同行する。長く辛い旅を続けた末、虹を見つけた時、男の心の内に宿るものは……。 綿胞子(わたぼうし) 婚礼の最中、輿入れで通った森の中で、「綿帽子にポツリと付いた緑のシミ」。それが全ての始まりか……。1年後、男の妻が生んだ赤子は人の姿を持たない緑の塊。驚く両親の目の前から、それはヌルリと床下へ消えた……。さらに1年の後、一度は諦めた己の赤子は床下より産まれる。人の姿をもって…。さらに半年、また産まれる。さらに半年、また…。増え続ける子供たちと、その子供の身体を突然蝕み始めた見覚えある緑のシミ。助けを求める両親にギンコが示す残酷な現実……。 アニメ版「日蝕む翳」ではさらなるその後が描かれている[注 3]。 第3巻 この節には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(錆)が含まれています(詳細)。 錆の鳴く聲(さびのなくこえ) 鉄に留まらず木、石、土、人まで「なんにでも付く錆」に蝕まれた村。その原因解明と治療のため、村へと呼ばれたギンコは病の起こり始めた年に生まれた、何も話さない少女に注目するが……。 海境より(うなさかより) 2年半前、奉公先の娘と駆け落ちの途中に起こしたつまらぬ諍い。仲違いをしたまま乗った船、もやの中に「海を泳ぐ蛇の群れ」を見た男は怪異に出会う。流れ着いた浜辺で、後悔の中男は今も帰らぬ娘を待ち続ける。男の話に心当たりを感じ調査を始めたギンコは、男にある提案を持ち掛ける……。 重い実(おもいみ) 「天災に見舞われるたび、村人1人の命と引き換えに必ず豊作になる」という奇妙な村。その話に蟲師最大の禁じ手である「ナラズの実」の存在を感じとったギンコは村の祭主のもとへと向かう……。 硯に棲む白(すずりにすむしろ) 悪戯で、里医者化野の収集品を納めた蔵へと入り込んだ子供達が見つけたものは、「蟲の化石で作られたといわれる妖しの硯」。その晩、子供達は突然「体温を奪われる病」に襲われる。治療に出向いた先で、子供の悪戯を知り事態を悟った化野はギンコに助けを求める。調査を開始したギンコは硯の出所を突き止めるが……。 アニメ版ではたがねが彫った銘のカットが追加され「鏨」と明記されている。 眇の魚(すがめのうお) 母親と行商の旅をしていた少年ヨキは、崖崩れに遭い母親を失う。一人さ迷い歩いた末に深い深い森の中で行き倒れたヨキを助けたのは、「白髪、隻眼の女蟲師ぬい」だった。元より行き場のないヨキはぬいの元にとどまり蟲師としての知識や思考を教えられるが、森とぬいにはヨキの知らない秘密があった……。蟲師ギンコの原点を辿る物語。 第4巻 虚繭取り(うろまゆとり) 放浪の旅を続けるギンコの「ウロ繭に届いた、自分宛ではない千切れた一通の文」。「まだ続けてたのか…。」行方不明の双子の姉を探すその文を手に、ギンコはウロ守・兎澤綺のもとへと向かう……。 アニメ版「日蝕む翳」では結末が映像化されている[注 3]。 一夜橋(ひとよばし) 山間に架かる吊り橋から落ちた少女。到底助からぬ高さだったにも関わらず、少女は谷底から自力で歩いて戻る。しかし少女は心を無くしていた。「谷戻り…」里の者は噂する。治療に呼ばれたギンコは、少女の身体に蟲を見る。少女に何があったのか…。また里に伝わる「一夜橋(ひとよばし)」の伝説とは……。 春と嘯く(はるとうそぶく) 「毎年冬になるとどこからか採ってきた春の山菜を抱え春まで目覚めぬ眠りに付く弟。」冬の凍て山に難儀したギンコが一夜の宿を頼んだ民家。肩を寄せ合うように生きる姉弟が抱える誰にも言えない秘密、「春まがい」の謎にギンコが挑む……。 籠のなか(かごのなか) 旅の途中、脚を休めた竹林でギンコが出会ったのは、「竹林に囚われた男と、人と白い竹の間に産まれた男の妻。」。どうやっても竹林から出る事のかなわない男の夢は、家族3人でふもとの村に戻る事……。男の願いを受けてギンコは白い竹を調査するが……。 アニメ版「日蝕む翳」ではさらなるその後が描かれている[注 3]。 草を踏む音(くさをふむおと) 「毎年、五月雨(さみだれ)降る頃山へとやって来る奇妙な集団」。蟲が見える地主の息子は、集団に属する少年イサザと知り合う。光脈を追い放浪し続ける事の定められた「ワタリ」の少年と、決められた場所に定住し続ける事の定められた少年……。互いに違う地点に立ち、違う価値観を持ちながらも、互いが互いを羨みながら、少年時代のひと時を共に過ごした彼らが歩んだ道は……。 第5巻 沖つ宮(おきつみや) 「生きているうちに沈んだ者を、望月の晩、命の種へ変えて吐き出すという“竜宮の海淵”」。吐き出された種を飲めば沈んだ命を「生みなおす」ことが出来るという……。噂を聞いて島へと赴いたギンコは村で、父に懇願され死病に犯された母を「生みなおした」という女に出会う。成長するにつれ、生前の母をなぞるように行動しはじめた娘に戸惑う女は、ギンコに真相の解明を依頼する。果たして「生みなおし」の真実は……。 眼福眼禍(がんぷくがんか) 娘の盲目を治すため、蟲師の父が持ち帰った「幻の蟲」。それは、娘に初めての光と、見えることの喜びを与えたが……。 放浪の途中、街道筋の宿場町でギンコは、見える眼(まなこ)を閉じ、路上で蟲の話を弾き語る奇妙な女に出会う。ギンコが来ることが視えていたという女の頼み、「私の目玉を山に埋めてくれ。」とは一体……。視える幸せ、視えない幸せ……。 山抱く衣(やまだくころも) 骨董商がギンコに差し出した1枚の羽織は、「羽裏(羽織の内側)に描かれた山画から時折煙を立ち上らせる」という。一昔前に名を馳せた天才絵師の筆だというその羽織から蟲の気配を感じ取ったギンコは、絵の題材になっている絵師の故郷へと向かう。1枚の羽織が織り成す、絵師と山の物語……。 篝野行(かがりのこう) 開墾の途中掘り出された「溶岩石から生えた1本の草」。村中の誰もが気にしなかったその草は、周囲の草木を枯らしながら瞬く間に山を覆いつくし村へと迫る。新種の蟲の噂を聞き調査にやってきたギンコは、村の蟲師が解決策として下した決定「山を焼き払う事」に疑念を抱き反対するが……。 暁の蛇(あかつきのへび) 一昨年前の春を境に、「眠ることを忘れた女」はそれにともなって、あらゆる物事を忘れ始めた。団子、蟹、くしゃみ、自分の妹……。女の息子から助けを求められたギンコは、その謎を解明し対処法を教えるが……。忘れたい記憶……忘れられない記憶……。 第6巻 天辺の糸(てんぺんのいと) 「蒼天より垂れる白い糸、掴んだ娘は虚空に消えた…」。山越えの途中ギンコは、樹の頂上に座り込む、記憶を失った娘を拾う。娘はギンコの協力で村へと帰るが、怪異に出会った事で蟲の領域へと引きずられていた。戸惑う娘の恋人に対し、娘を人に戻すためギンコが示す方法とは……。 囀る貝(さえずるかい) 海辺に生きる少女が貝を拾い耳にあてがう。そこから聞こえる調べは波の音……のはずだった。ヒトは弱い生き物だ。生きるためには助け合わねばならない。恐れや怒りを相手にぶつけたところでそこからは何も生まれはしない。生きるために本当に必要なこと、それを教えてくれる話……。 夜を撫でる手(よるをなでるて) 夜の山中に漂う「腐臭の混じった光酒の匂い」を辿ったギンコはその先で、異様な殺気を放つ人影に行き当たる。翌朝、山を抜けた先の村で人影の正体である男と出会ったギンコは、その殺気の正体が光酒の腐敗したモノ、「腐酒(ふき)」であることを見抜き治療することを提案するが……。酔ってはならない酒に酔う男の見るものは……。 雪の下(ゆきのした) 冬の湖、ほんの一時目を離した隙の事故により妹を失った少年は、未だその死を受け入れきれずにいた……。 「雪蟲」類の研究に雪降る山里へとやって来たギンコは、旅籠の娘から「希少種の雪蟲に憑かれた少年」の話を聞き、少年の元を訪れる。蟲に憑かれた事から寒さを感じず、暖の一切を受け付けることの出来なくなった少年の身体に痛みを診てとったギンコは治療を進めるが……。凍えた身体……凍えた心……凍えた記憶……。 野末の宴(のずえのうたげ) 父の造る酒は美味かった……。名杜氏であった父を目指し精進を続ける男は、ついに「黄金色に輝く見事な酒」を造ることに成功する。深い喜びと共に酒を片手に父のもとに帰る夜の山中、酒のもたらす酩酊の中で男は異形の生物を見る。誘われるままに生物を追った男の行き着く先は、奇妙な集団の不思議な宴……。 アニメ版では「吸蜜糖」のカットが追加されている。 第7巻 花惑い(はなまどい) 春。変わらぬ旅の道すがら、桜の名木見物にやって来たギンコは「蟲に憑かれ80年もの間、若さを保っているという女」に出会う。蟲に憑かれた影響から視覚、聴覚の大部分を失った女と桜の関係に興味を持ったギンコは、代々女の世話をしているという庭師の男に話を聞くが……。 鏡が淵(かがみがふち) 旅の途中、脚を休めた山中で「蟲に憑かれ影を抜かれた娘」を見かけたギンコは、娘と蟲の存在が入れ替わる危険性を教え治療を始めるが……。生きる意志を失った娘と生きた力を欲する蟲……生きた存在を賭けた静かな心の闘争……。 アニメ版では最後の真澄の台詞に「奥さんいるの?」が追加されている。 雷の袂(いかずちのたもと) 「5年の間に4度も雷に打たれた少年」。その原因が蟲にある事を教え治療を申し出たギンコだが、子の大事に反応の薄い家族をいぶかしむ。我が子を愛せぬことに悩む母親、愛されぬことに悩む子……。悩みのすれ違いが生み出すさらなるすれ違い……。 棘のみち(前編)(おどろのみち ぜんぺん) 狩房家に代々仕える蟲師「薬袋(みない)家」。最古の蟲師一派であるこの一族からは、時折「何かが欠落した者」が出るという。知己・狩房淡幽より、山の異変調査に出向いた薬袋家当主・クマドの手助けを頼まれたギンコは、共同捜査を開始する。 棘のみち(後編)(おどろのみち こうへん) 「棘の道」へと踏み入り「魂を喰う蟲」に襲われてしまう二人。そこに現れた、ギンコが予想だにしなかったモノの正体とは。蟲師となる事を宿命付けられた一族ゆえに背負う過酷な運命……深い業……。 第8巻 潮わく谷(うしおわくたに) 冬の最中にも関わらず、季節外れの実りを付ける見事な棚田を造る男は、「幼少時より眠ることなく働き続けている」という……。雪積もる山中で、怪我にうずくまっていた所を男に助けられたギンコは、男が蟲に寄生されている事に気づき、その危険を説こうとするが……。己の守る者のため、身を削り働く男の人生は、蟲の仕業か……男の意志か……。 冬の底(ふゆのそこ) 晩冬。光脈筋の山を越える途中、山々が春に目覚める声を聞いたギンコは、その中にあってただ一座「冬眠を続ける山」に閉じ込められる。事情を探るため山のヌシを探す中、「冬眠」の理由に気付いたギンコは「山の死期」を診立てるが……。諦めを促すギンコに対し、ヌシが示す答えとは……。 隠り江(こもりえ) 水路に囲まれた街。少女が、抜け殻のように意識を失う時。 離れた互いを思う気持ちが、時に意識を通わせる……。 日照る雨(ひてるあめ) 今日も雨を告げて回る女。数奇な過去と運命を背負い、流れ行くさまは雲のごとく。 踏み入れれば雨が降り行く。女の流れぬ涙が、雲無き空から雨を呼ぶ……。 泥の草(どろのくさ) 死者は沼地に置いて葬る慣わしのある村で、奇妙な病が蔓延する。 言い伝えを信じなかった一人の男は、弟が山へ帰るのを見た。 第9巻 残り紅(のこりべに) 黄昏時の山中、1人呆ける老婆・みかげ。みかげの夫・陽吉によるとみかげは、幼馴染のアカネと入れ替わりに突如里に現れ過去の記憶を失っているという。 夕暮れ時1人残されるアカネ。寂しげな彼女にちかづく小さな影、しかしそこに姿はなく……。 風巻立つ(しまきたつ) 水夫見習いのイブキの口笛に応える風を呼ぶ蟲「とりかぜ」。 ギンコはその技術に感心するが、夜には口笛を吹かないように警告する。 壷天の星(こてんのほし) ずっと夜が続く世界にある屋敷に1人で住む少女・イズミ。見えない誰かによって隠された人形を探して遊ぶ日々。 突如屋敷に現れたギンコが語る「あの空の向こうでイズミを待っている者」とは。 水碧む(みずあおむ) 水掻きを持ち泳ぎが達者な少年・湧太。しかし、彼の体温は低く、知恵は人並み以下。 ギンコが語るには湧太は「雨蠱(うこ)」という蟲の影響を受けているという。 草の茵(くさのしとね) 第4巻の「草を踏む音」の後、ギンコは山中で1人倒れているところを蟲師・スグロに発見される。 山のヌシとスグロに出会い、蟲と己の運命を考えるギンコ。 第10巻 光の緒(ひかりのお) 母親がおらず荒れる少年・ゲン。彼は時折空を舞う天女のような人影と、家の奥に仕舞われていた光り輝く不思議な羽衣を見る。彼の前にギンコが現れ……。 常の樹(とこしえのき) 遥か昔から里を見下ろしてきた巨木。 里の財政難のために伐り倒されてしまう事となるが、その記憶が別の男へと宿る。 男は歩けなくなった脚と養われるだけの生活の中で苦悩する事となるが……。 香る闇(かおるやみ) 遥か昔から何度も強い既視感覚に苛まれる男。彼はある日雨宿りに訪れたギンコから、自分が永遠に繰り返す時の円環の中に置かれたのだと指摘されるが……。 鈴の雫(前編)(すずのしずく ぜんぺん) 人でありながら山のヌシとなるべく生を享けたカヤ。人としての記憶を失いかけた彼女を発見した兄が家へと連れ戻すが、そのために山に異変が生じ……。 鈴の雫(後編)(すずのしずく こうへん) 山に戻ったカヤだったが、なぜかヌシの力が発揮できなくなっていた。ギンコはカヤをヒトに戻すべく、「理」に許しを請いヌシの力を返そうとするが……。 特別篇 日蝕む翳 前篇(ひはむかげ ぜんぺん) 日食の際には蟲が騒ぐという。ギンコは淡幽の助言を受け、日食を終わらせない蟲「日蝕み」の出現が危惧された里で警戒を続けていたが、読みは的中し闇に包まれてしまう。 しかし、生まれてからずっと太陽から隠れるようにして暮らしていた白髪の少女・ヒヨリだけは、その蟲のおかげでむしろ好都合の世界となったことを喜ぶのだった。 日蝕む翳 後篇(ひはむかげ こうへん) 陽の光が途絶えた不安から荒み弱り始める人々。それでも解決に協力しようとしないヒヨリにギンコは、今のお前は日蝕みとそっくりだ――と話して聞かせる。 一方、偶然が重なって健常に生まれることが出来たとギンコの話で聞き知ったヒナタは、かつてヒヨリから浴びせられた非難の一件を思い出していた。直後、伝承にあった事象の通りなのかヒナタが姿を消してしまい……。

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